(c)天王寺大 /原恵一郎/双葉社・大映
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●INTRODUCTION
『ミナミの帝王』の原作者・天王寺大が新たに生み出した、ダーティー・ヒーローの破天荒怒迫力の活躍を描く裏金融痛快サクセスストーリー。本作は、不動産屋を営む“暴力商売人”権野太一が、法律の裏表を駆使してのし上がっていく暴力版『ミナミの帝王』だ。『雀鬼』シリーズ、『首領への道』シリーズの清水健太郎が、暴力と欲望を剥き出しにした主人公を熱演! 『くれないものがたり』『鍵』『ハサミ男』の池田敏春監督作品。 猥雑なジャンジャン横丁の賑わい。通天閣のネオンが輝いている。権野太一、通称ゴンタ(清水健太郎)は、美人局で海童組のヤクザ(坂田雅彦)をだまし、組長・岸和田(山田辰夫)の怒りを買う。コンクリート詰めにされかけたその時、市会議員の森尾(山西道広)と娘・真理子(星野藍子)が海童組の事務所に飛び込んでくる。真理子が車で人を轢いてしまったので、身代わりを立ててくれと頼みに来たのだ。ゴンタは、自分が身代わりになると叫ぶ。喜ぶ森尾に身代わり料3000万をふっかけるゴンタ。 服役中、六法全書を読みつくしたゴンタは、牙を持った“暴力商売人”に変貌していく。3年後。森尾親子は所有地に温泉が沸き、スパリゾートを建設して一儲けしようとしていた。周辺住民に建物撤去の補償金を提示するが、家の取り壊しに金がかかり渋る住民たち。その時、パリッとスーツを着こなして現れたゴンタは、家の取り壊しを100万ずつで請け負う。喜ぶ住民たちに念書を書かせるが、ゴンタは約束どおり家を取り壊すつもりはなく、念書を盾に住民の家の権利を手に入れた…。 |