(c) 鵜川英司/講談社/GAGA PRODUCTIONS
DVD版(発売:マクザム/販売:パイオニアLDC) |
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●INTRODUCTION
村越(萩原健一)が7年の刑期を終えて池袋の町に舞い戻った。かつて所属する金町恒産の会長を襲撃した大石翠会のヒットマンを射殺した「厄病神」村越。彼の出所で二つの組織は再び緊迫する――。
村越を警戒する金町恒産の常務・新良(萩原流行)は、若い組員ヒロシ(渡部篤郎)を彼の身辺につけ行動を共にするよう命じた。過度の運動をすると血管が破裂するという難病持ちで、自らも母親から「厄病神」と罵られて育ったヒロシ。彼には、折檻に堪え兼ねての母殺しの過去があった。次第に村越に奇妙な親近感を覚えてゆくヒロシ…。
二つの組織の緊張が高まり、翠会組員・黒川(菅田俊)が村越を襲撃、盾になったヒロシが軽傷を負った。そんな折、少年院時代の仲間で翠会のチンピラ・久夫(北村一輝)とツルんでいたヒロシは、偶然に新良と翠会ナンバー2・伏見(宇梶剛士)の関係に気付いた。7年前、村越の潜伏先を翠会にチクったのは新良だったのだ…!
二つの組織を我がものにしようと画策する新良と伏見。常軌を逸した黒川に恋人・綾美(片岡礼子)を殺され、怒りを沸騰させたヒロシは、次なる標的を新良と伏見に定めた。手を貸したのは復讐に戻って来た村越だ。彼もまた7年前、恋人を翠会の報復隊に射殺されていた…。今は廃墟と化した映画館(旧池袋文芸坐!)内で、想像を絶する殺戮の火蓋が切って落とされた。
監督は『どつきどつかれ』の小松隆志。脚本は『恋文』以来久しぶりに萩原健一作品を手がける高田純。久々の本格アクション作復帰で円熟味を増す萩原健一と成長著しい若手演技派・渡部篤郎が激突! 『ハッシュ!』の片岡礼子がヒロシの恋人役に、そして、『修羅がゆく』の萩原流行、『皆月』の北村一輝、『ニンゲン合格』の菅田俊、宇梶剛士、本田博太郎といった豪華キャストが脇を固め、ヒロシの母親役には中山麻里が特別出演している。 エンディング・テーマは『青い春』でも起用された人気ロック・グループミッシェル・ガン・エレファント。凶暴にして官能的なロックンロール・サウンドで人気を博すこのバンドのナンバー「THE BIRDMEN」(『TMGE 106』より)が、聴く者の耳に忘れがたい強烈な印象を残す。
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