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●INTRODUCTION
石室昭雄(草刈正雄)はバツイチだがダンディな新進彫刻家。現在20歳以上も歳下の劇団女優・中尾桂(川合千春)と熱愛中。ところが年齢差を気にするあまり、恋愛に臆病になっている昭雄は肝心な一言が言えない。おかげで二人の関係は袋小路を右往左往するばかり。
そんなある日、キャッチャー人形かヌイグルミにしか見えない“くまちゃん”が宇宙から卵形カプセルで降ってくる。宇宙のくまちゃんは、昭雄の口調をまねて彼の本音をペラペラと喋り出した。昭雄は悩める自分の妄想の産物だと理解したが、いつしかくまちゃんは良き相談相手となり、彼の虚栄心も次第にほぐれていく。 その頃、この謎の生物を密入国者と勘違いした斉藤刑事(上田耕一)ら警視庁公安一課も、執拗な追跡を始めていた。また、昭雄の前妻・弘美(風祭ゆき)は、くまちゃんをマネージメントしてひと儲けしようと、TVスタッフとともに追いかけていた。 だが、くまちゃんのおかげで、停滞気味の昭雄たちの恋の歯車も回り始める。桂の劇団の芝居の幕が開いた。そのクライマックスで昭雄は思いもかけず大声を轟かせていた…。二人の恋の行方はいかに? そして、くまちゃんの運命は…。
『四月怪談』等ハートウォーミングな世界を描くことには定評のある小中和哉監督が贈る、とびきりキュートなラブ・ファンタジー。“くまちゃん”というキャラクターは、脚本を担当した兄・千昭とともに彼が自主映画時代より描いてきたモチーフ。 主演は草刈正雄。そして鉄骨娘のCMの川合千春が映画初出演。「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」「ブルース・イン・ザ・ナイト」など
魅惑のジャズのスタンダード・ナンバーが、恋愛のヘタな二人の恋をゴールへ誘う…。恋愛に不器用なあなた、“くまちゃん”は恋のひき初めに良く効きます!
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